1980年代、広告づくりの現場から
1980年代の広告づくり、懐かしいあの頃
1980年代の広告業界を振り返ると、あの頃ならではの熱気や独特な雰囲気が蘇ってきます。デザイン事務所兼広告代理店で働いていた当時、特に12月の忙しさはすさまじく、徹夜作業が当たり前の日々。今みたいにパソコンなんてなくて、すべてが手描きのデザイン。ケント紙にロットリングで線を引き、面相筆やポスターカラーで仕上げる――そんな時代でした。
夜中まで作業、ラジオが心の支え
景気が良かったこともあり、年末は大忙し。毎晩のように夜中まで作業をしていました。デザインを練り、イラストを描き、細かな調整を繰り返す。目も肩も限界を迎える中で、深夜ラジオが唯一の癒しでした。「ジェットストリーム」の穏やかな語り口や、「いすゞ歌うヘッドライト」の軽快な音楽に心をほぐされ、何とか作業を乗り切れた気がします。あの静かな夜、ラジオが流れていなかったら、きっともっとつらかっただろうなぁと思います。
広告づくりにかけた情熱
当時は、個人商店でも広告にしっかり予算をかけていました。新聞折込が主流で、地域を絞って効率的に配布するのが当たり前。そのほかにも、お店の名前入りのアメニティグッズやポスター、パンフレットなどを使って、「できることは全部やる!」という熱量で宣伝していました。アイデアを形にして、クライアントに喜んでもらうのが楽しくて、どんなに忙しくてもやりがいを感じていましたね。
時代が変わっても残るもの
今の広告制作は、1980年代とはまったく違います。パソコンとデザインソフトがあれば、ほとんどの作業が完結。修正もクリックひとつで済むし、時間も手間も大幅に短縮されています。そして、広告手法も進化しました。新聞や折込チラシが主流だった時代から、ホームページやSNSがメインの時代へ。スマホひとつで手軽に宣伝できるなんて、本当にすごいですよね。
でも、昔の手描きの温かみや、深夜ラジオを聴きながら作業していたあの感覚は、今でもたまに恋しくなります。
変わらない「伝えたい」という気持ち
時代やツールが変わっても、「どうやって相手に伝えるか」「どうすれば心に残るか」という考えは、今も昔も変わりません。昔は「この紙質がいい」「この色が目立つ」といった議論を重ねていましたが、今では「このデザインがSNS映えする」「このコピーが刺さる」といった話題が中心です。それでも、目的は同じ。「伝えたい気持ち」をどう形にするかが広告づくりの醍醐味です。
打ち合わせの変化
打ち合わせ方法もずいぶん変わりました。昔はデザインが仕上がると、直接クライアントのもとに持参して確認してもらい、修正があればまた持ち帰って手直し。これを繰り返すので、制作以外にも手間と時間がかかっていました。今はLINEでデータを送ったり、Zoomで打ち合わせを済ませたりと、効率化が進んでいます。便利になったなぁ、とつくづく感じますね。
あの頃と今をつなぐも
便利になった今の広告制作ですが、1980年代の熱量や手仕事の感覚は、今も私の中で大切な財産です。手描きで培った丁寧さや観察力は、デジタルの世界でもしっかり生きています。そして、どんな時代でも「伝える楽しさ」を忘れずにいたいと思います。
広告づくりは、時代を超えてずっとワクワクできる仕事。これからも、あの頃の経験を生かしながら、新しい時代に合った方法で「伝える」を楽しんでいきたいですね。
このブログは生成AIを活用し、編集しています。AI技術の可能性を探る実験的な試みでもあります。時代の変化を楽しみながら、新たな表現方法に挑戦中です!