第9章 なぜホームページは作り直しになるのか。よくある失敗と勘違い

ホームページ作り直し
ホームページ作り直し

ホームページ制作の相談で、非常に多いのが
「数年前に作ったけれど、結局うまくいかなかった」
というケースです。

作り直しになるホームページには、
いくつかの共通した失敗パターンがあります。


失敗① 作ることがゴールになっている

最も多い失敗が、
「ホームページを作ること自体が目的」になっているケースです。

・公開したら終わり
・更新方法がわからない
・誰が管理するか決まっていない

この状態では、
どんなに見た目が良くても、ホームページは止まります。

ホームページは
運用して初めて価値が生まれる媒体です。


失敗② デザインを優先しすぎた結果、更新できない

デザインにこだわりすぎると、
以下のような問題が起きやすくなります。

・修正に毎回費用がかかる
・自分で触れない
・文章を変えるのが怖い

元デザイナーとして言えるのは、
デザインは、こだわるほど飽きるのも早いということです。

そして飽きた頃には、
リニューアル費用が再び必要になります。


失敗③ 1ページ完結型で情報が増えない

最初から
「トップページだけで完結させたい」
という考えで作られたホームページは、後から伸びません。

・ブログがない
・Q&Aがない
・情報が増えない

これでは、
検索エンジンにもAIにも評価されにくくなります。

情報が増えない構造=成長しないサイトです。


失敗④ SEOやAI対策を後回しにしている

「あとからSEOをやればいい」
「AI対策はまだ早い」

この考え方も、作り直しにつながりやすい原因です。

構造・ページ設計・情報の持たせ方は、
最初の設計段階で決まる部分が大きいため、
後から無理に追加すると、歪みが出ます。


失敗⑤ 誰に向けたホームページか決まっていない

・誰に見てほしいのか
・どんな人に選ばれたいのか

ここが曖昧なまま作られたホームページは、
内容も曖昧になります。

結果として、
誰にも刺さらないホームページになってしまいます。


作り直しになるサイトの共通点

これまでの失敗をまとめると、
作り直しになるホームページには共通点があります。

・作って終わり
・更新できない
・情報が増えない
・方向性が決まっていない

逆に言えば、
これらを最初から避けて設計すれば、
作り直す必要のないホームページになります。


最初に決めるべきは「続けられるかどうか」

良いホームページかどうかの基準は、
デザインでも、流行でもありません。

続けられるかどうか。

・少しずつでも更新できる
・情報を足していける
・方向性がブレない

この条件を満たしているホームページは、
検索にもAIにも、時間とともに評価されていきます。


ホームページ制作で失敗しないために

ホームページは
一度作って終わりの「制作物」ではありません。

長く使い、育てていく
事業の土台となる媒体です。

だからこそ、
最初の考え方と設計が重要になります。