第8章 公開してからが本番。AIと検索に「育てられる」ホームページ運用

ホームページは、公開した瞬間から自動的に集客してくれる魔法のツールではありません。
むしろ 公開直後は、検索にもAIにもほとんど評価されていない状態 からのスタートです。
「作ったのに反応がない」
「検索に出てこない」
これは失敗ではなく、ごく普通の状態です。
公開直後に評価されない理由
Googleや生成AIは、
・いつ作られたか
・どれくらい更新されているか
・どんな情報が蓄積されているか
こうした時間軸のデータを見ています。
そのため、新規サイトや大幅リニューアル直後のホームページは、
どうしても評価に時間がかかります。
逆に言えば、更新され続ける構造を持ったホームページは、後から必ず強くなります。
AIに評価されるのは「更新できる構造」
AIや検索エンジンが好むのは、見た目が派手なサイトではなく、情報が整理され、増え続けるサイトです。
特に重要なのは以下のようなページです。
・ブログ
・よくある質問(Q&A)
・実績・事例
・お知らせ・コラム
これらがあることで、AIは「この会社は情報発信を続けている」「専門性がある」と判断します。
1ページ完結型のホームページが弱い理由は、
ここにあります。
ブログは「集客」ではなく「信頼のデータベース」
ブログというと、「すぐ集客しないと意味がない」と思われがちですが、
本来の役割は違います。
ブログは、
会社・お店の知識や考え方を蓄積するデータベースです。
1本の記事だけでは効果がなくても、50本、100本、200本と積み上がることで、
・検索に強くなる
・AIに引用・要約されやすくなる
・専門性が伝わる
という状態が作られていきます。
リニューアル後に最低限やるべき運用
ホームページを公開・リニューアルした後、最低限やっておきたいポイントがあります。
・Search Consoleでインデックス状況を確認
・構造化データを整える
・内部リンクをつなぐ
・ブログやQ&Aを少しずつ追加する
SNSは「拡散」、ホームページは「蓄積」。
この役割分担を理解すると、運用が楽になります。
最終的に勝つのは「更新できる会社」
デザインにこだわったホームページは、確かに最初は目を引きます。
しかし、
更新できないサイトは、必ず止まります。
小さな修正、
短い記事の追加、
よくある質問の更新。
こうした積み重ねができる会社・店舗が、検索でもAIでも、最終的に選ばれていきます。
ホームページは「作るもの」ではなく「育てるもの」
ホームページは完成品ではありません。
運用しながら育てていく 資産型の広告媒体 です。
AIに選ばれるホームページとは、派手なデザインではなく、
時間と情報を積み上げてきたサイトです。
公開してからが、本当のスタートです。


